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(4)ウインチの運転
ウインチの使用上の注意
ウインチ操作は、特別の場合を除き、自動車の免許証を有するものに限り、さらにそれだけでなく、滑空機の運航についてもある程度の知識を必要とする。
ウインチ操作に対し、無関心のパイロットもいるが、現状ではウインチ曳航が主体となっているので、ある程度、ウインチ操作について知り、実際に操作練習を行なうべきである。ウインチ操作の練習は、ベテランのウインチマンの指導のもとに実施しなければならない。特に初めての飛行の場合には、ベテランウィンチマンにより行うことが大事である。

 

操作上の注意事項
1.始動前の注意
水…冬期には水抜きをすることもあるから、特に注意。
ガソリン…満タンにすること、水抜きをすること。
エンジンオイル…量・質に注意し、さらに、前回はいつ交換したかに注意する。電池…液およびターミナルの接触不良に注意。
曳航装置
滑車のグリース…量と注入年月日に注意。
緩衝索およびリング……緩衝索の不良個所の点検、リングの割れ等。
曳航索…曳航索のつなぎ目の点検、飛行場に引き伸ばしたときに、グライダー側から点検する。
2.始動
水温度が規定の値に達するまでは、暖気運転を行なうが、無負荷の場合は全開運転は絶対に行なってはならない。
3.出発(引き始め)
張り合わせはできるだけ静かに行なう。グライダーが衝撃で動いて、索が再びゆるむことのないように張り合わせを行なう。これは、巻取ドラムの回

 

 

 

 

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